医療機関でボトックス注射を受ければ、ほぼ100%顔汗を抑えることができます。
その代わりに副作用やデメリットのリスクがありますので、効果と弊害の両方をチェックしておきましょう。
顔汗を止めるボトックス注射にはどんな効果がある?
美容皮膚科や美容クリニックなどの医療機関では、顔汗を止める効果を持つボトックス注射が行われています。
ボツリヌストキシン注射とも呼ばれていて、顔汗だけではなく脇汗にも効果的なのが特徴です。
- ボトックス注射はシワを取り除く治療なのでは?
- 若々しい肌を手に入れる施術なのでは?
このようにイメージしている女性は多いものの、実は顔汗対策の手術としても用いられています。
多汗症の治療としてボトックス注射を選択する方も多く、汗を止められるメカニズムについて見ていきましょう。
- ボトックス注射では食中毒として有名なボツリヌス菌を注入する
- 治療ではA型ボツリヌス毒素から身体に害のある成分を取り除いた薬剤を使う
- 体内に入り込むことによって神経伝達物質のアセチルコリンが抑制される
- 脳から末端の器官へと命令を出す神経伝達物質の働きが抑制されると筋肉の動きが鈍くなる
- 筋肉や神経の働きが麻痺して自律神経の交感神経が汗の分泌を促す伝達をしなくなる
- 結果的に発汗量が抑えられるので顔汗の量が減る
比較的狭い部分の多汗症の治療に有効で、額や脇の下、手の平や足の裏に注射する形となります。
自宅での対策とは違って医学的な効果が認められているため、「何としてでも顔汗を抑えたい!」と考えている女性におすすめです。
ボトックス注射で顔汗を抑えるデメリットは?
「ほぼ確実に顔汗を抑えられるなんてありがたい!」と考える女性は多いのではないでしょうか。
しかし、医療機関で行われているボトックス注射にはいくつかのデメリットがあり、手術を受ける前にきちんと確認しておいてください。
効果の時間が限られている
ボトックス注射を受けて2日~3日程度が経過すると、だんだんと顔汗の量が減っていきます。
即効性があるのは嬉しい点でも、効果の時間が限られているので注意しなければなりません。
- 一度病院やクリニックで施術を受けても半永久的な効果は得られない
- 平均して3ヶ月~4ヶ月程度の期間が経過すると元の発汗量に戻る
- 1ヵ月程度しか持続しなかったという口コミもある
このような特徴があり、術後の状態を維持するには定期的に施術を受けなければならないのが最大のデメリットです。
自由診療なので保険が適用されない
2012年の11月から、脇の下の多汗症に関しては健康保険が適用されるようになりました。
しかし、顔汗のボトックス注射は自由診療なので保険が適用されず、顔全体に注入する場合は15万円~30万円と高額な費用が発生します。
狭い部位での注射でも相場は1回あたり10万円と非常に高く、定期的にメンテナンスを受ければさらに金銭的な負担が大きくなるのです。
副作用のリスクがある
ボトックス注射は美容整形のなかでも比較的安全性が高いのですが、それでも副作用のリスクは少なからずあります。
- 眉が上げられなくなるのでまぶたの重さを感じる
- 側頭筋と呼ばれる筋肉が麻痺して食べ物を噛む時にだるくなる
- ボツリヌス菌を注入した部位が一定期間に渡って麻痺する
- 注射した後に患部が腫れて人前に出るのが恥ずかしくなる
経験豊富な医師による治療を受けていれば安心でも、これらの副作用は報告されているので注意が必要です。
ボトックス注射を受ける前に顔汗対策の制汗剤を使おう
生理的な発汗であればリスクを負ってボトックス注射を受けなくても、制汗剤の使用で顔汗の対策はできます。
化粧品や医薬部外品として販売されているため、副作用が引き起こされることはありません。
制汗剤のなかでもサラフェプラスは満足度が97.7%と非常に高く、肌への安全性も考慮されているので一度試してみてください。